こんにちは、すもる(@smalldreamhope)です。
3年に一度、瀬戸内の島々で行われる「瀬戸内国際芸術祭」2016年度が開催中です。
3年前は香川県の男木島、女木島へ行ったのですが、今年は豊島(てしま)へ行ってきました。その時の様子を書いています。
目次
瀬戸内国際芸術祭とは
瀬戸内国際芸術祭とは、瀬戸内海の美しい島々で3年に一度行われる現代アートの祭典。
2016年は春、夏、秋の3回の会期に分かれて開催されています。
現代アートを楽しむことはもちろん、島々の伝統や文化などを知ることができる芸術祭です。
いざ!豊島へ
2016年度の瀬戸内国際芸術祭は、夏会期と秋会期に行くことにしました。
さて、今回の夏会期アート旅はスケジュールの都合上、日帰り弾丸ツアーとなるので見て回れるのは1つの島だけ、作品も絞りながら見る必要があります。
そこで選んだのが、香川県の島「豊島」
豊島は、棚田の風景が広がる自然豊かな島。

山海の食材にも恵まれているので、アートと食のプロジェクトも行われています。
豊島美術館があり、それを目的に訪れる人も多い島です。
また、島の歴史から「福祉の島」「ミルクの島」とも呼ばれていたそうで、知れば知るほど興味深い島です。
詳しくは瀬戸内海に浮かぶ豊島(てしま)観光協会情報サイト【豊島WEB】へ。
日帰りで周るのには小さな島(男木島や女木島)の方が向いているのですが、3年前にも訪れたので、今回はちょっと急ぎ足で豊島を周ることにしました。
豊島への行き方
豊島へは岡山の「宇野港」・香川の「高松港」・小豆島の「土庄港」から豊島の「家浦港」「唐櫃港」へ向かうルートがあります。
今回私たちは、兵庫北部(丹波市)からの出なので、交通手段は車とフェリーになります。
朝7:30に出発、そこから播但道を通って、山陽道を経由、「宇野港」からフェリーに乗り約30分、豊島の「家浦港」へ到着しました。
この時点で11:50
兵庫北部から豊島へは約4時間程かかりました。
宇野港から家浦港までのフェリー代金は片道770円(往復1,540円)でした。
宇野港駐車場について
宇野港のすぐ隣に瀬戸内国際芸術祭臨時駐車場があります。
ここは1日500円という格安料金で駐車ができます。台数もかなり置けるので一番便利。
また会期中以外は、ヤマダ電機となりのコインパーキングが便利です。
こちらも宇野港へ近く、1日500円です。
豊島の移動手段と鑑賞パスポートについて
豊島の家浦港についたらすぐ目の前に「豊島交流センター」があります。
瀬戸内国際芸術祭の前売り鑑賞券(引換券)を購入していたので「豊島交流センター」で瀬戸内国際芸術祭パスポートに交換してもらいました。
すぐ外に、豊島のお土産を販売する「豊島マルシェ」があるので、ここでパスポートを入れるケースを購入。
首にかけられるのですぐにパスポートを出し入れできて便利です。
瀬戸内国際芸術祭へ参加した記念品にもなりますよ。
豊島の移動手段
豊島のアートスポットを周るには、島を走るバスを使うか、電動自転車のレンタルを使うか、そのどちらかで移動する人が多いようです。
今回は、電動自転車をレンタルすることにしました。

電動自転車レンタルの場合、家浦港に一番近い場所は「豊島観光協会」
豊島交流センターの隣です。
行った日は人が多く20分ほど待ちました。
「豊島観光協会」のレンタルは予約ができないので、先に借りた人の自転車が返却されたら使えるという流れです。
バスが早いか、レンタルが早いか・・・迷いながら待ちましたが、なんとかレンタルできました。
確実にレンタルしたい場合は、予約可のお店で早めに予約するのがオススメ。
豊島の家浦港から徒歩3分ほどのところにある瀬戸内カレン。予約状況を確認しながら申込める便利なレンタル店です。
さて、電動自転車のレンタルしてみた結果。
借りてよかった!
電動自転車なら、時間を気にせず、行きたいスポットへ自由に向かうことができるので、計画が立てやすかったです。
また、ガイドブックには載っていない豊島の美しい景色を眺めたり、心地よい風を受けて、ゆっくりと移動できるのが最大のメリットでした。
体力・気力がある時は電動自転車のレンタルをオススメしたいです。
電動自転車のレンタルができる場所
家浦港
- 豊島観光協会/4時間1,000円/予約不可/(0879-68-3135)
- みずたまや/半日1,200円/予約可/(090-9230-3443)
- NPO豊島PPプロジェクト/4時間1,000円/予約可/(080-2943-7788)
- レンタカーあき/1日1,500円/予約可/(0879-68-2725)
- 緋田石油/1日1,000円/予約可/(0879-68-3006)
- 瀬戸内カレン/1日1,800円※WEBで申し込んだ場合の金額/予約可 /(050-3357-1404)
唐櫃港
- からと港レンタサイクル/4時間 1,000円/予約可/(090-1000-0065)
海のレストランで島ランチ
豊島に行きたかった理由のひとつは、島の食材を使った料理とアートが楽しめる『島キッチン』でランチしたかったため。
しかし・・・豊島でも人気があるスポットなので、平日でも整理券が早い時点でなくなっていました。
なので、今回は島キッチンは諦めて、海を見ながら島ランチができる『海のレストラン』へ

テラス席では豊島の海を間近で眺めながら、島の野菜と讃岐素材を使ったランチを食べることができます。まさに海のレストラン!
食事メニューは1つだけで、時期によって内容は変わるようです。

ドリンクメニューはワインなどアルコールもあり、充実していました。
行った時のランチメニューは「讃岐オリーブ豚のロースト丼・瀬戸内野菜の前菜とサラダ付き」

豊島産のイチジクや、茄子、インゲンなどを使った美味しいランチ。値段は1,500円でした。

豊島産のイチジクとクリームチーズの前菜が美味!!
量は少なめですが、体に優しいメニューでした。
何より、目の前に広がる豊島の海が綺麗で、時々魚が跳ねたりする光景も見ることができて満足。
お腹を満たし、次の目的地へ向かいました。
心地良い空間が広がる豊島美術館
豊島に行きたかった理由ふたつ目は、豊島美術館の空間がすごくすごく「心地良い」と聞いていたので。
「何時間もその場所に居たくなるよ。」
そう聞いていた通り、ぼーっとしていたらあっという間に時間が過ぎていました。
豊島美術館で感じたことを書いてみると・・・
- 自由な時間
- 人もアートの一部
- むしろ人がいることで完成する美術館
- 無理して人に合わせることなんて必要ない
- 隅っこが気になる
- ゆらゆら・こぽこぽ・さわさわ
- レインドロップケーキを連想
ちょっと抽象的に表してみました。
豊島美術館は、一人ひとりがそれぞれ違ったアートを体感できる場所だと思いました。
写真を見ただけでは想像もつかない内容の美術館です。
通常の入館料は1,500円なのですが、瀬戸内国際芸術祭のパスポートを持っていると1,000円(500円引)で入館できます。
空の粒子と唐櫃の清水
豊島・唐櫃地区にある作品『空の粒子』

島の自然的な景色と鉄という人工的なものが不思議と一体化している感じ。
この空の粒子という作品がある場所には、豊島の生活に役立ってきた『唐櫃の清水』と呼ばれる水場があります。

ここも見たかったポイント。
弘法大師が掘ったと言われているそう。
この湧水は飲めるようになっていて、触ってみるととても冷たく、飲んでみると爽やかで美味しかったです。

あまりにも美味しくて、水筒を持ってきたらよかったと思いました。
ご飯を炊いたり、野菜を洗ったり豊島の生活に欠かせない場所なんだろうなと、なんだかありがたい気持ちになりました。
豊島の特産品・いちごのスイーツ
電動自転車でアート巡りをしてきたので、体も脳も甘いものを欲してきました。
そこで、豊島の特産品である『いちご』を使ったスイーツが有名な『いちご家』さんへ向かいました。
いただいたのは『豊島産いちごミルクかき氷』
ふわふわの氷に、豊島産いちごのソースがたっぷりかかっています。
甘酸っぱく、とても濃厚ないちごの味が染み渡りました。最高。
このお店のいちごソースやいちごジャムが豊島お土産としても人気です。
豊島から宇野港へ
豊島の滞在時間、約5時間。
この日は人も多かったこともあり、電動自転車で回って見れた作品は豊島美術館と空の粒子の2つでした。あとは食を満喫したり、寄り道して風景を見たり。

作品をたくさん見たい方は、午前中から見て周るのがいいと思います。
帰りは、家浦港から宇野港への最終便で豊島をあとにしました。
宇野港のアート作品
宇野港にもアート作品があります。
『宇野のチヌ』家庭の不用品を使った作品です。
この作品、ガイドブックで見て印象が強かったのか、夢にまで出てきました。
夜見ると・・・ちょっとホラー。
こちらは『船底の記憶』なんだか幻想的。
ノルウェー船のスクリューを使った作品とのこと。
こちらは豊島へ行く前に見た『終点の先へ』
放置自転車をアート化した作品です。
宇野港の作品は、廃材など要らなくなったものをアートとして再生した作品が多いように感じました。
さいごに、瀬戸内国際芸術祭の作品ではないのですが、宇野港にある方舟というモニュメントも夜に見ると立派なアートになっていました。影の感じがお気に入り。
さいごに
日帰り弾丸豊島アートツアー、移動は慌ただしかったですが、島のものを食べたり、美術館でのんびりしたり、周るスポットをあえて減らしてゆっくり時間をとるのも、贅沢なアート時間だと思いました。

豊島猫のようにのんびりと
豊島は海と山の自然がほんとに美しいので、ゆっくり周るのがあっている感じでした。
今度は秋会期に小豆島と島へ!
3年に一度の芸術祭を満喫したいと思います。
コメントを残す