
ここ何年かクリスマスに欠かさず準備しているものがあります。
それは「シュトレン」
毎年どこのお店のシュトレンにするか、選ぶのがとても楽しいです。
今年も探していると、兵庫県でシュトレンの面白い取り組みがスタートしたことを知りました。
その名は「HYOGOシュトレンフェスト」
どんな取り組みなのかと、フェストの中で選んだシュトレンも一緒に紹介します。
目次
シュトレンとは?
HYOGOシュトレンフェストを紹介する前に、シュトレンとは?について書きたいと思います。
シュトレンとは、ドイツの伝統的なクリスマス菓子で、アドヴェントと呼ばれるクリスマスの準備期間から食べ始めます。
酵母の入った生地にレーズンやオレンジピール、ナッツなどが練りこまれていて、上には雪のように粉砂糖がまぶされます。
トンネルのような形をしていることから、ドイツ語で「坑道」を意味するシュトレンという名前が付けられました。
アドヴェントの期間はクリスマス前の4週間を指すのですが、家族と一緒に少しずつ食べ進める間に熟成が進み、味の変化が楽しめるという面白いパンでもあります。
HYOGOシュトレンフェストとは?
HYOGOシュトレンフェストとは、兵庫県内のベーカリーで発足した、HYOGOシュトレンの会がシュトレンやシュトレンの文化を知ってもらうために企画、開催するシュトレンのお祭りで、今年(2018年)からスタートしました。
HYOGOシュトレンフェストに参加する兵庫県内のベーカリーがそれぞれのシュトレンを開発、販売するほか、レストランやカフェでシュトレンメニューを楽しめたり、イベントでシュトレンの食べ比べができるなど、シュトレンをたっぷり堪能できるお祭りです。
なぜ兵庫でシュトレンフェストがあるのか?
シュトレンはドイツのお菓子なのになぜ兵庫県でフェストが開催されるの?と思って調べてみると、神戸にあるドイツパンのお店「フロインドリーブ」がきっかけでした。
フロインドリーブは1924年の創業当時からシュトレンを作り続け、今ではクリスマスシーズンには約4万本ものシュトレンを焼き上げます。
フロインドリーブのシュトレンをきっかけに、神戸のベーカリーでシュトレンが広まり、そして家庭でもシュトレンを食べる文化が広まりました。
いまでも神戸では日頃の感謝を込めてお歳暮のように贈りあったりと素敵な文化があるようです。
私は兵庫北部に住んでいるのですが、神戸のようにシュトレンを食べたり贈り合う文化はほとんどありません。
でもシュトレンが大好きなので、兵庫のどこに住んでいても、全国的にも兵庫=シュトレンと認識してもらえたり、シュトレン文化が広まると嬉しいです。
公式サイト→フロインドリーブ
ヒストリーを読んで、創業の話や、戦争や阪神淡路大震災により大変な思いをされている中、お客さんのためにパンを作り続けてきたという歴史にぐっとくるものがありました。いつか訪れてみたいです。
HYOGOシュトレンフェストのルール
HYOGOシュトレンフェストのシュトレンには配合のルールがあります。
本場ドイツでは、シュトレンを作るときの最低基準が法律できっちり定められていますが、それに習って、HYOGOシュトレンフェストで販売するシュトレンも基準を設定。
小麦粉に対し、バター30%以上、ドライフルーツ60%以上を練り込んでいること。
これがHYOGOシュトレンの最低基準で、そこからそれぞれのお店で配合が工夫されます。
これがとても面白いなと思いました。
他にはない兵庫シュトレンのルールにより、食べ比べが更に楽しくなりそうです。
HYOGOシュトレンフェスト参加店舗
HYOGOシュトレンの考えに賛同した、2018年シュトレンフェスト参加店舗はベーカリー41社、レストラン17社で、24日までシュトレンを販売しています。
参加店舗一覧は参加店舗一覧|HYOGOシュトレンフェスト2018から見れますよ。
どこのシュトレンを食べるか、選ぶ楽しみでワクワクします。
大阪では参加店舗のシュトレンがずらりと並ぶイベントもありました。
HYOGOシュトレンフェストのおすすめシュトレンは?
たくさんあるシュトレンフェストの参加店の中で、おすすめのシュトレンは・・・
全部!です。
こう書くのは、どのお店もそれぞれのこだわりと、愛情をもって作られているので。
バターやフルーツの配合などを見て、ぜひとも自分好みのシュトレンを探してみてください。
私が2018のシュトレンフェストで選んだシュトレンは2つあります。
かもめベーカリーさんと、市島製パン研究所さんのシュトレンです。
かもめベーカリー
兵庫県三田市にある「かもめベーカリー」
名前もお店もすごくかわいい感じでした。
- バター対粉40%
- フルーツ対粉75%
- 洋酒に漬け込んだ5種類のフルーツ(レーズン、カレンズ、オレンジピール、レモンピール、イチジク)を練り込んでじっくりと焼き上げ
- 粉は北海道産「春よ恋」使用
(HYOGOシュトレンInstagramより)
食べてみた感想
洋酒がしっかり効いていて、たっぷりフルーツも入っているのでスイーツに近い感じのシュトレンでした。
すこし大人のシュトレンという印象で、お酒を飲んだ後のデザートとして食べるのが美味しかったです。
市島製パン研究所
兵庫県北部、丹波市にある「市島製パン研究所」
神戸で有名なエスケールというベーカリーをされていたさんが、丹波市に移住して始められたベーカリーで、とても人気があります。
市島製パン研究所のシュトレンのこだわり
- 35年間変わらないどなた様でも美味しく食べられる癖のない味
- ドイツ人シェフに教えてもらったレシピに忠実
- バターは対粉40%
- フルーツは対粉110%
- 小麦粉は北海道十勝産のはるきらり100%
(HYOGOシュトレンInstagramより)
食べてみた感想
食感はお菓子より、パンに近いなと感じました。
生地はしっかりしているけれど、パサパサせずしっとり。
お酒の味はきつくないので、お子様でも楽しめそうです。
まぶされている砂糖の味がしっかりしていて、その砂糖が美味しさをさらに引き上げている感じでした。
HYOGOシュトレンフェストの情報はInstagramで集めよう
シュトレンフェストに参加しているお店の情報やイベント、それぞれのシュトレンの特徴などは兵庫シュトレンフェストのInstagramで詳しく発信されています。
ここで情報をゲットして、美味しい自分好みのシュトレンに出会いましょう!
まとめ
兵庫シュトレンフェストについての記事でした。
神戸からシュトレン文化が広まったことを、このフェストを通じて初めて知りました。
2018年はイベントには行けなかったので、来年以降参加してみたいです。
こんなに面白くて美味しい企画が立ち上がってとても嬉しいので、これからもっと参加店も増え、全国に広まって欲しいなと思います。